大切なペットの健康を守る予防医療という考え方
当院では、予防医療を重視し、その取り組みの一つとして、病気の早期発見、病気の芽を摘む、また、その子の経年での変化を知るためにペットドックを設けています。
人間の医療でも、病気になる前の予防医療という考え方が注目されています。これは、病気になってから治療するよりもその前段階で対策をした方が、軽症ですんだり、早く治る、あるいは、生活の質を長く良い状態で保てる等のメリットがあるためです。
最近では、獣医療の方でも、それらの考え方が広まり、また、飼い主さんの中にもそういった意識を持つ方が増えてきたため多くの病院で定期的な健康診断が行われています。
一番の予防は飼い主さんが、日ごろからよく様子をみて、よく触っていただくことですが、その一助としてペットドックをご活用いただければ幸いです。
- ペットドックって?
- ペット用の健康診断です。近年、ペットフードや飼育環境の整備、獣医療の進歩や予防意識の向上により、ペットの寿命も延びてきました。それに伴い、腫瘍や、糖尿病、心臓病、腎臓病などの、人間と同じような疾患が増加しつつあります。これらの疾患を早期に発見、対策を行うことにより、ペットと飼い主さんが元気に一緒にできるだけ長く過ごしてほしいということから、当院では、ペットドックを設けております。3つのコースがございますので、おうちの子に合ったコースをお選びください。(ペットドック以外の健康診断もご用意しております。)
- いつやればいいの?
- 特に時期の限定はありません。ワクチンなどの予防の際や、誕生月などの区切りの際にされる方が多いですが、特に時期の限定はありません。
- 頻度はどれくらい?
- 1年に1度が一般的です。犬や猫の1年は、人間の4年に相当するといわれています。1年ごとでも人間に直すと4年ごとの健診にあたりますが、3か月に1度というのはさすがに頻度が多いので一般的ではありません。元気な子であれば1年に1度というのが、標準的な頻度です。シニアに入った子であれば、半年に1度の方がより安心です。
- 元気だし健康そうなんだけど…
- 元気な子や若い子にも十分なメリットがあります。結果が問題なければ安心ですし、元気な時の状態を把握することによってイザという時に元気な時の状態と比較することができます。また、健診の回数を重ねることによって、その子固有の傾向も見えてきます。もちろん、元気そうに見えるけれども、病気が隠れている場合もあります。その場合は、早期発見につながりますので、十分なメリットといえます。
- どうやってやったらいいの?
- まずは、お電話でご予約いただき、日程を決めていただきます。預かり検査になりますので、朝ごはんをぬいて午前中に連れて来ていただきます。一緒に尿(必要な方は容器をお渡しします)、便(ビニールやラップに包んでください)をお持ちいただければそちらの検査も致します。お昼の時間に検査を行います。午後のお迎えの際に結果をお伝えいたします。おてがるコースはお預かりの必要はありません。
- 動物に負担は?
- 負担の無いよう細心の注意を払って行います。基本的に麻酔をかける検査は行いませんので身体への過度な負担はありません。性格的に難しい、もしくは、状態が心配な子は出来る範囲での実施になります。
- 料金は?
- 各検査をひとつずつ行うよりも割安になっております。ペットドックとしての料金なので各検査を個別に行うよりも割安になります。具体的な料金は下記の表のとおりです。
おてがるコース(¥8,500) |
身体検査、血液検査、尿検査、便検査がセットになっています。若い子に向いています。お預かりの必要はありません。
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あんしんコース(\15,800) |
身体検査、血液検査、尿検査、便検査に加え、胸部レントゲンや、腹部エコー検査が含まれます。腫瘍性疾患や、心臓病などが気になりだす中高齢の子に向いています。お預かりしての検査になります。
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しっかりコース(\19,600) |
身体検査、血液検査、尿検査、便検査、胸部と腹部のレントゲン、腹部エコーと心臓のエコー検査が含まれます。健康状態をしっかりと把握したい飼い主さんにぴったりです。お預かりしての検査になります。
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料金は税抜き価格です。
より詳しい検査や、その子により合った検査をご希望の方には各種オプションをご用意しております。オプション料金は単体の検査よりも割安になっております。
シニアオプション(+\5,400) |
血液中の甲状腺ホルモンを測定します。特に高齢のねこちゃんで多い甲状腺機能亢進症の診断に役立ちます。
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心臓オプション(+\6,800) |
血液中のNT-proBNPという心臓に負荷がかかっている時に、高くなるホルモンを測定します。心エコーで発見しずらいねこちゃんの心筋症や、エコー検査で負担がかかるおそれのある性格の子に有効です。
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消化器オプション(+\6,800) |
血液中のspec-PLIを測定します。膵炎の診断に役立ちます。吐くことが多い子などに向いています。
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肝機能オプション(+\2,340) |
血液中の総胆汁酸の測定をします。通常の血液検査では見えづらい肝機能低下の発見に役立ちます。特に、先天性の肝機能低下の発見に有効です。
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腎機能オプション(+\1,170) |
尿中の尿タンパク/クレアチニン比の測定をします。尿中にタンパクが漏れ出ていないかをより詳しくみることで、通常の尿検査では発見しずらい糸球体腎炎をはじめとしたタンパク漏出性腎症の検出に役立ちます。
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猫ウイルス検査(+\4500) |
猫白血病ウイルスや、猫エイズウイルスの感染を調べます。新しくねこちゃんを家族に迎える際や、外に出るねこちゃんや、保護されておうちに来たねこちゃん、子猫の時に調べて以来調べていないねこちゃんなど状況によっては調べておくと安心です。
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料金は税抜き価格です。猫ウイルス検査以外は外注検査になりますので結果のお伝えは後日となります。これらオプション以外でも気になる点がございましたら対応いたしますのでご相談ください。
診療時間 : 午前9:00~12:00 午後17:00~19:30
(土曜午後は16:00~18:00)
休診日:水曜、日曜・祝日の午後
犬、猫、その他小動物の診療。
日曜祝日も診療しています。
☎072-665-7832